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デスケーリングノズル
製鉄機械
レヒラー社は、自社のコンピュータ制御による設計技術を利用して、ノズル配列とヘッダーレイアウトとを最適化することによって、結果を完全に予測できるようにした最初のスプレーノズルメーカーです。
世界中の多くの圧延機において、これらのコンピュータモデルを活用し、製品品質の向上と、コスト低減を実現する事により、利益貢献に寄与しています。
特 徴
すぐれた特徴を持つデスケーリングノズル
デスケーリングシステムにおいて、レヒラー社ではユニークな2通りのタイプを提案します。
大型の682シリーズスケールマスター®HPと、コンパクト型の642シリーズミニスケールマスター®HPです。
標準型スケールマスター®HP682シリーズ
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682シリーズスケールマスター®は、取付スペースに余裕がある場合での使用に適しています。
流量と噴射角はノズルピッチによって決定され、両方のタイプについては同一範囲となります。
ノズル間の最小ピッチ(E)はチップ保持ナットによって決定されます。
スケールマスター®HPでは、標準型ナット(形式 069.400.1)を用いた場合の最小ピッチは63mmであります。
より近接したノズルピッチが要求される場合に対しては、特別な保持ナット(型式 069.402.1)を使用 して下さい。 これによって最小ピッチを50mmにすることができます。
標準スケールマスター®HP 流量表 型式
注文例:
型式 +材質 =注文時型式
682.496 +27 =682.496.27
コンパクト型ノズルシステム642シリーズ
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ミニスケールマスター®HP642シリーズは、薄いスラブ、ビームブランク、レール、ビレットならびに球状物のデスケーリングにおける場合のような低いスプレー高さが必要な場合に使用するためのコンパクト型のシステムであります。
最小スプレー高さ(h2)は、ノズル寸法の制限上、通常は50mmです。50mm以下のスプレー高さが必要な場合には、特殊な保持ナット(型式 069.401.1)をご使用下さい。(以下を参照して下さい。)
ミニスケールマスター®HP 流量表 型式
注文例:
型式 +材質 =注文時型式
642.496 +27 =642.496.27
デスケーリングヘッダー上のノズル配置
ノズル位置・ノズル組立
ノズル位置オプション
1.全てのノズルが一方向にオフセットされています。(図1)
2.全てのノズルが最も近い外側の縁に向かってオフセットされていて、スプレーはストリップの中心から
外側に向かうようになっています。
これによって、排水が良くなり、ストリップのガイドがより簡単になります(図2)。
ノズル配置
ノズルチップを正しく位置合わせる(15°オフセットー図1、2)ために、ニップル溶接用ニップルは、そのチップの平坦部がヘッダーの縦軸に平行になるようにスプレーヘッダーに位置するようにしなければなりません。 レヒラー社は、自社の位置合わせ用チップを用いて位置合わせをすることを推奨しております(図1、2、4)。
これによって溶接中にニップルを適切に位置付けることができます。
下図3に示すように、位置合わせ用チップは基部に挿入されています。
また、ストリップの縁は各ニップルを容易に位置付けると共に、溶接するために使用されます。
片手でのノズル組立
デスケーリングヘッダーが配置されている所では、ノズルに手が届く事が困難な場合がしばしばあります。
特に、片手しかノズルに届かない圧延機の下部にノズルが位置している場合などです。
新スケールマスター®ノズルは、設置前にほとんどの組立てをすることによって、そのような場所にも簡単に組み立てることができるようになっています。
チップと、整流器と、ストレーナーとを1つのユニットに組み込みます。
次いで、この組立ユニットを基部に挿入し、そして平坦部が更に挿入してキャップのねじとかみ合うことができるように位置合わせができるまで回転します。
この位置合わせが完了してはじめて、ネジが締めがうまく行くようになっています。
キャップ締め付けトルクは、チップのダメージを防ぐ為に、それぞれ、250Nm(標準型スケールマスター®) または 200Nm(ミニスケールマスター®)未満として下さい。
ノズルチップの「自動」調節
15°のオフセット角は各ノズルチップの中で設定されてます。
その結果、ノズルチップを間違って組み立てることはまずありません。
一旦キャップを締めると、ノズルは適切な位置になります。
特殊器具
位置合わせチップ(図1、2、4)は、特定のノズル位置をふさぐ為の模擬チップとしてまたはスプレーヘッダー全体の圧力テストの為に使用することもできます。
備 考
流速制限
流速は、水流中では5m/s、デスケーリングヘッダー内では1m/s未満と致します。
ノズル制御
ノズルは磨耗します。水と作動環境の両方の状態がノズルの寿命に影響します。したがって、定期的なノズル検査プログラムを確立して、常時ノズルの適切な性能を確保するように心掛けて下さい。このような点検スケジュールは装置毎に設定しなければなりません。水中の固定含有物のような要素によっても、ノズル磨耗率は著しく変化します。
参考図
製鉄機械