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WAVLES1(ウェブレス1)
制振・防音機器・蓄光商品
WAVLES1(ウェブレス1)のポイント
WAVLES1(ウェブレス1)について
- Mn(マンガン):73%、Cu(銅):20%、Ni(ニッケル):5%、Fe(鉄):2%で構成されるマンガンベースの制振材(制振合金)。
- 非磁性素材
- 1995年、旧科学技術庁 金属素材技術研究所(現:独立行政法人 物質・素材研究機構)が特許出願しました。
- WAVLES1(ウェブレス1)はユニークな動きをする双晶型の形状により、これまでの合金を凌駕する高い制振性を実現。
- 防音性、成形加工性にも優れ、さまざまな用途での使用が期待できる画期的製品です。
合金は4つの制振原理に分類され、WAVLES1はその中で双晶型と呼ばれる種類に属します。
双晶型とは、母相とバンドの界面を境にして左右が双子のように対照的な結晶構造になっている機構のことです。
下図は、外部からの振動を双晶がどのようにして吸収するかを説明しています。
①のように結晶に外力がかかると弾性変形(②)し、さらに外力が増すとそれに抗しきれず、双晶が発生(③)。
また、それ以上の負荷を受けると④⑤のように双晶が成長・拡幅したり、他の個所に新たな双晶の生成が見られます。
双晶型の機構では、このように外力は双晶の運動によって受け止められ、そこでエネルギーが消費されることで振動を低減するのです。
光学ならびに電子顕微鏡での観察によれば、通常、双晶には数十ナノメートルという非常に小さなものから数センチのものまで、実にさまざまな大きさの存在が認められています。
WAVLES1は普通の合金に比べてその双晶の大きさははるかに多岐にわたり、並行または直交している様子が見られます。また双晶の質も異なり、次の2つの特徴を備えています。
WAVLES1(ウェブレス1)の特徴
- 外力によって、双晶が容易に発生
- 双晶のそれぞれの界面が外部の力によって簡単に移動し、外力の除去と同時に縮小・消失
WAVLES1(ウェブレス1)の機械的性質
WAVLES1(ウェブレス1)の物性表
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