陸上養殖設備の開発・実証実験を開始しました。
製品情報
当社はこの度、陸上養殖設備の開発・実証試験を開始したことをお知らせいたします。
POINT
●創業115年の”メーカー商社”がノウハウを結集し、
●陸上養殖設備により、複数の社会課題(環境/食料)
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開発に至った背景・社会課題
近年、大気中の二酸化炭素が海中に溶け込む現象が発生して海水のpH濃度が低下することで、植物/動物プランクトンが生息・繁殖しにくい環境となり、漁獲量減少につながっています。海面での養殖については、排出された魚のフンや残餌などが海底に蓄積・ヘドロ化し、大きな環境負荷がかかっている状況です。
また、海面養殖は赤潮の影響を直に受けるため、大量発生するプランクトンにより、水中酸素濃度が低下し、魚が大量死する場合があります。これらの環境汚染や漁獲量減少などは、将来の環境問題や食糧問題の危機を引き起こす可能性があります。
開発中の当社 陸上養殖設備の特徴
①完全閉鎖循環式陸上養殖設備のため水替えは必要無し。1年ごとに換水することで人工海水の使用量を大幅に削減。※自然蒸発による飼育水の減少は、地下水で補う事を推奨。
②魚の糞や餌の食べ残しは、1次スクリーンで除去し、酵素分解で処理。廃棄物を大幅に低減。
③赤潮や自然災害などの影響を受けない為、安定した操業が実現可能。
④完全養殖で産卵させた稚魚を、加熱処理した配合飼料で育成させるため、アニサキスなどの食中毒の発生が極めて低く、安心安全な魚の育成が可能。
当社は産業界に貢献する”メーカー商社”という業態で活動しており、創業115年の歴史の中で流体関連機器の技術やノウハウを培ってきました。また、海水に強いFRPポンプや、ポンプを制御するインバーター、フィルターなど、陸上養殖設備に関する機器を当社グループ内で取り扱っています。そのような当社のノウハウを結集することで、漁獲量減少、赤潮発生、食料不足などの社会課題を解決するための陸上養殖設備の開発を進めていきます。
仕様
円形大型水槽(5~250トン水槽 4~10槽)
対象魚:マサバ、真鯛、サーモン、カワハギなど
実証実験中の様子(動画)
下記URLよりご覧いただけます。
https://youtu.be/1RkF-eNhF_U?si=9fUBqnpl--dxqt-y