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インド市街地から車で6時間
お客様が困っているなら現場に行くのが使命

RIX INDIA TRADING & SERVICE PVT. LTD.(インド営業拠点) 営業 Y.R

製鉄への情熱、オールリックスでインド市場に臨む

私は入社以来、千葉や北海道など国内で製鉄業界を担当してきました。その後、海外挑戦への希望を叶え、現在はインドに赴任して3年半が経ちました。

日本で培った製鉄業界の知識や人脈は、インドのお客様との関係構築に大いに役立っています。現地の製鉄メーカーや日系企業のお客様から日本の技術に関する情報を求められることも多く、国内の同僚や製鉄担当者と密に連絡を取りながら、オールリックスで協力して業務を進めています。

海外赴任が決まった当初は、10年間のブランクがあり、英語でのコミュニケーションに不安がありました。初めてのウェブ会議では、インド英語で専門用語も飛び交うので話の大部分が理解できず、赴任をやめたいとさえ思いました。しかし、先輩からの「何がやりたいか思いさえあれば、言葉なんてコミュニケーションのツールだからなんとかなる。赴任して3ヶ月後には言葉で悩んでいたことなんて忘れてる。それくらい忙しくなるぞ」という励ましに背中を押してもらいました。インドに行ってからも、移動時間などのスキマ時間を活用して毎日語学学習に励み、今では問題なくコミュニケーションが取れるようになっています。

車で6時間 広大なインドの大地を駆ける営業のリアル

現在、私はインドの製鉄業界を担当しています。日系企業とインドの地場企業は半々くらいの割合ですね。

営業活動は、まずお客様に当社の技術や製品を紹介し、お客様の困りごとや要望をヒアリングすることから始まります。その後、インド人スタッフと連携しながら、お客様の課題を解決するための最適な提案を行います。
インドから見た日本の製鉄業は先進的だと思われているところもあり、一度顧客へ訪問すると「日本ではどのような対策をしているのか?同じようなことは起きるのか?なぜこのようなことが起きるのか?」等の質問が尽きないことも多々あり、日本人にはその辺の知識や経験は非常に期待されます。

インドは広く、担当エリアも広範囲にわたります。事務所があるムンバイから車で6時間ほどの場所にある製鉄所など、3か所(インド東部・南部・西部)をメインに担当しています。お客様を訪問するだけで丸一日かかってしまうため、月の半分は出張でホテル生活を送ることもあります。週単位でのスケジュール調整は難しく、1週間出張に出て、一度ムンバイの事務所に戻り、また次の1週間出張に出る、といった生活を送ることも珍しくありません。

製鉄への情熱、オールリックスでインド市場に臨む

インドの日本人会で、他の日系企業の駐在員と話す機会があるのですが、「先週はインドのこんな場所に行ってきたんです」と話すと驚かれることがよくあります。それくらい、インドの中でもかなりニッチな場所でビジネスをしています。

なぜそんなところまで営業に行くのか、これは「お客様がそこにいるから」というシンプルな理由です。お客様も私が訪問すると「君はここに来てくれた初めての日本人だよ」「いつも来てくれてありがとう」と心から感謝してくださいます。

リックスの強みは、お客様がどこにいようと現場に足を運び、直接課題を聞き出すことです。このやり方は日本での営業スタイルと変わらず、インドでも非常に有効だと感じています。毎月のように訪問することで、お客様との距離が縮まり、信頼関係が深まり、パートナーとしての関係を築けている実感もあります。移動距離は長く大変ですが、「お客様がいる場所にはどこへでも行く」という営業スタイルを体現することが、私の使命だと感じています。

インド生活 プライベートの充実術

休日は、ジムに行くか、凝った日本食を作って過ごすことが多いです。学生時代に居酒屋でアルバイトをしていた経験を活かし、妻と一緒に料理を楽しんでいます。最近は、ムンバイに住む同年代の駐在員仲間が増え、一緒にゴルフに行ったり、サーフィンをしたり、飲み会を開いたりして楽しんでいます。
インドでの生活で慣れないことを挙げるとすれば、やはり食べ物ですね。日本では当たり前に手に入るものが手に入らなかったり、無性に日本食が恋しくなったりすることがあります。例えばラーメンとか(笑) ただ、会社の制度として年4回、日本から物資を送ってもらえるので、お米やふりかけ、カップラーメンなどはご馳走として楽しめています。

未来の仲間へ

インド市場には無限のチャンスがあります。ただし、日本での常識である「品質が良ければ売れる」という考えは通用しません 。インドのお客様はイニシャルコストを非常に重視するため、品質だけでなく、価格とのバランスが取れた製品でないと受注にはつながりません。今後は、日本の優れた技術やノウハウをインドで現地生産し、国内で完結させることを目指しています。

学生の皆さんの中には、海外勤務に不安を感じる人もいるかもしれません。特に語学力に不安を感じている人も多くいると聞きます。勝手に語学力が上がることはなく準備も必要ですが、何かを成し遂げる手段として必要になるので必死に覚え身に付くと思います。それよりも、「何を成し遂げてどのようになりたいか」という目的や熱い思いを持つことが大切だと思います。

リックスは、年齢や経験に関係なく、自ら手を挙げた挑戦を応援する会社です。海外での経験は、社会人としてのレベルを数段引き上げ、大きな財産となるはずです。皆さんと一緒に、挑戦できる日を楽しみにしています。